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屋根屋家業の屋根裏部屋、おかげさまで16年続けてます。

屋根屋の屋根屋 長尺(仮)が綴る日記です。

サビナシルーフの施工例・11年施工検証

壁面から大屋根につながるキャロットタワー

約11年前に竣工された、東京都世田谷区にある自称にんじん色の建物 『 キャロットタワー 』 である。

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東急建設の現場事務所は開発前の三軒茶屋商店街の一角にあった。
ここの一角を再開発して、26階建ての高層ビルを建てる計画を石本建築設計事務所と東急建設から受けた。そのような思い出から早、11年経てキャロットタワーの終着駅である三軒茶屋駅の玉電は100周年を迎える。


当初は砂利を運ぶ電車であり 砂利電 と呼ばれていた。

渋谷から二子多摩川まで結ばれていたが現在では、田園都市線と名を改め、三軒茶屋から小田急線豪徳寺と交差する上町を経由して京王線下高井戸へと結んでいる。

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現在は沿線に東京名物のレストラン・商店が店を連ねている。
TVドラマ『 家政婦が見た 』によく出る一世紀を暖かい風景にて作り続けている光景の路面電車である。

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キャロットタワーの展望台からは富士山そして東京の副都心などを一望できる。

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100年でも残る、メンテナンスフリーの屋根を求められて、MAXKENZO大和葺きにてヨーロッパで数百年の歴史がある素材、亜鉛合金板を推薦して採用された。

完成当時は『 サビナシルーフ 』の施工例として、フランスの素材メーカーからの見学があって、対応に苦労した思い出がある。

屋根屋の失敗話の一つとして、成型時に加工方向を一定にせずに一部反対に成型してしまった、その結果トラトラの模様になってしまって、足場解体後に発覚してクレームが発生した。「1年後には塗装でないので、経年変化によって同じ感じの仕上がりになる」と説明して了解を得た。

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施工する職人さんたちも足場内部でのわずか、1mも離れていない距離ではまったく同一の仕上がりに見えるのでいたし方のないことである。
この経験は、大事な経験のひとつとして成型加工するマニュアルに明記されている。

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今でも、JR線渋谷駅改札口で『玉川改札口』と明示され玉電が渋谷駅まで結ばれていた面影として残っている。

京王線・東急バスターミナルの始発の渋谷駅 マークシティーサイドにも、プロムナールーフ 曲面加工を施したフラット屋根を採用いただいた。


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渋谷・マークシティー、パーキングスペースより

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営団地下鉄・京王線・JR線・東急東横線のターミナル渋谷駅
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テーマ:建設業 - ジャンル:ビジネス

  1. 2007/04/15(日) 14:53:27|
  2. 工法・構法  こんな事してつくるのか??
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

コメント

三茶で建築事務所やってます。
建設後はトラとら模様でなんとなく違和感がありました。
しかし
年月が経つうちに、しっとりとした金属特有の色合いが出てきています。
サビナシの特徴がよく出ている、すばらしい設計のキャロットタワーです。

残念なことに
サビナシの価格が高すぎて、予算が合わずにさいようできずに残念・・・・・・・・・・・・。
  1. 2007/04/17(火) 16:23:59 |
  2. URL |
  3. サビナシルーフ愛用者 #-
  4. [ 編集]

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